もうお願いしましょうか「昭和残侠伝」

若かった。西部池袋線。
池袋から椎名町。
そして僕だったような「東長崎駅」から6分ほど。
下宿の「学生時代」が有った。

銭湯行きの石鹸がカタカタ鳴った向こうに土曜オールナイト。
高倉健さんの「昭和残侠伝」。映画館が、そこに存った。

乾かない手ぬぐいを膝に添えて「昭和残侠伝」が、僕の「瞳スクリーン」に映し出されていた。

町ではおばちゃんたちのお買い物も、できるだけ安い物を買い終えて、大事なお父ちゃんに食べさせ終えて、今夜は安堵の月夜の映画館。

灯りが民家に消えた頃、やたらと眩しい「昭和残侠伝」の明かり。

高倉健さんの止むに止まれぬ想いが、映画館から吹きこぼれる。

この町は、どうして、うまく行かなくて、嘆いている町なのか。

今日負けて、浦和戦。とても悔しいじゃないか!!

相手の、のどぐちに突きさすばかりの「絶対絶命」。
そんな・・そんな覚悟の高倉健さんになりたいと、思う。

乾ききってしまった、この町が、また、いつもの「有情の町」となるように。

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