ささやかな触れ合いに感動しながら。いつまでも。

今回も行きは、ムーンライトえちご。

帰りは、新幹線で帰って来た。
7日早朝に着いたので、新宿歌舞伎町のいつものカプセルホテルで、11時頃まで仮眠を取った。

13時過ぎ、待望の試合開始。
序盤、FC東京の攻勢が続く。
右サイドを抉る長友。左トップで果敢に飛び込む赤嶺。中央から近藤。後方から躍り込む梶山。

対して、アウエイ新潟ゴールでの堅牢な守りが続く。貴章もPJも。大島の間隙の差し足もヘッドも。ワンボランチの勲が切り回して。松下。りシャルデス。内田潤。永田と千代反田、両充が前線に弾き返す。
何ともタフなジウトンの攻防がすさまじい。

手前眼前に繰り広げられる、防人たちに、私たちは必死に、新潟がんばれ!と、声援を送り続ける。

ジウトンが、松下のコーナーキックから、頭でゴールしたのは前半終了間際だった。
アウェイゴール裏から、遠くFC東京のゴールに吸い込まれ、アルビレックス選手たちが敵方メインコーナー側に次々倒れこんで、折り重なる。

歓喜の1点が、やって来たのだ。誰がゴールしたかは判らない。

もうたまらなく嬉しく、見知らぬサポーターに握手を求めていた。みんなが歓喜の中に居た。

ハーフタイム、スタンドの売り子の注いでくれたビールが美味しかった。

後半が始まって、今度は新潟の攻勢が続くようになった。

しかし、一瞬の油断から、FC東京の同点の1点が生まれた。
手前の権田GKに襲いかかっていた、その時、我等の鋭い攻撃に窮して、大げさに倒れた東京の選手がいた。

やや、もめた、その直後に。素早い敵方カウンターに、してやられた。

北野が構える、遥か向こうのホームゴールに、ボールがずるがしこく運ばれて行く。
近藤のミドルに近いシュートが、北野の手の先をすり抜けて行った。

とても不快な嫌な気分になった。

でも、PJが、すぐ、その気分を払拭してくれた。PJありがとう!!
心が救われたような気持ちになった。

それからは、大島秀夫のバースディー・ゴール。

最後は、チャーミングなハニカミ屋で気配りの効いたPJの抜き去りゴール。

ほんとうに嬉しかった。

試合が終わって、京王線新宿駅に着こうとした立ち尽くす車内で、私は帰りの東京から新潟までの、新幹線切符をポケットから出して。おもむろに眺めた。
今回、私の服装は、帽子まで黒づくめで、全くアルビサポーターでは無かった。

飛田給駅から乗り込んで、ずーと真横にFC東京マフラーのカップルが居た。
その若者が「そうかー。そうだったのかー。・・・・美味しい酒を飲んで帰って下さい。」

親しみを込めた、その言葉に、私は反応した。「信男の引退セレモニー。良かったね。」

彼は「そうですねー。もう一年やれたと・・。ちょっと可哀相な気もするけど。」
かたわらの娘が「そうだー。信男。新潟だもんね。奥さんと一緒に記念写真のポーズ取った二人の女の子、可愛いかった。」

私は「新潟工業出身。奥さんは、地元民放の元アナウンサー。娘さんは双子の女の子。」

彼女は「そうなんだー。」

私を和ませてくれた、かけ合い言葉のカップルに、ほのぼのと感謝のような気持ちが湧いて来て、「東京まで来て良かった」と思った。

私は「早稲田大学出身の城福さん。がんばって下さい。」

彼はにこにこして、「早稲田の監督。Jで6人も居るんです。今度は、よろしくお願いします。」と。

そんな言葉で、ドアーは開いて、新宿駅からそれぞれが消えて行った。

あえて、私も後を振り向こうとはしなかった。それが。良いと思ったから。

さようなら。東京のひと。わかものたち。ありがとう。

新幹線車中。夕暮れの関東平野の窓を見つめながら、いつまでも新潟駅まで美味しいビールを飲み続けていた。

ささやかな触れ合いに感動しながら。いつまでも。
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