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時代は変わっても、あの日のままに

29日のサテライトの勝利は嬉しかった。

新潟市陸上競技場は雨のスポットライトに若武者たちが翻り、在りし頃の場面が向こう正面の新潟県民会館と新潟市体育館辺りに浮かんで来るようだった。

正面スタンドから右手を見ると、電光掲示板に0-1と、開始早々の大宮アルディージャ川原達也の金色の1点が輝いている。その袂には信濃川がキラキラと流れている。陸橋を渡る電車の音も聞こえて来る。

あーあの頃のあの日のあの時も、こんな夜だった。

そんな夜を知っている、たった一人のゴールキーパーがそこに居た。

野澤洋輔。

君の見慣れた的確なキックも、声も指示も、あんなに遠くに投げ出す逆襲へのボールも、すべての仕草や手振りも、悔しい敗戦の涙も、みんなあの頃君はすべて僕たちのものだった。

そしてもう一人。ベンチで石井知幸ヘッドコーチの傍らで見つめては、出番を待ち望む選手に言葉を贈る人がいた。
黒崎久志。

前半終了間際、畳み返した川又堅碁の連続2点ゴールで、千人余りのスタンドが、あの頃のあの声で、また蘇った。

今夜は、2008年J1担当主審の愛知出身クリクリ目の佐藤隆治さんが、サテライトの笛を吹いていた。

前線にアウグスト。
必死の川又堅碁。
出し入れ自由の河原和寿と田中亜土夢。
ひねり出す長谷部彩翔と明堂和也(ユース)。
しっかり対応日々向上の酒井高徳。
いろいろな指示と生き様を見せる扇の要。海本慶治に左横キックパスで慕う心を寄せる大野和成。
同じく右横で中央の海本慶治に視線を送る、これまた不思議な若武者マイケル・ジェームズ。

こんな11人のメンバーが、今夜ここに居る。時代は変わっても、あの日のままに。

後半開始からアウグストに替わって、スマーテイな二刀流ムサシこと奥山武宰士(ユース)が入る。

終了間際には、明堂和也(ユース)に替わった田中僚(ユース)が、新潟市役所に向かって左から攻め込み、何と左ゴールポストに当たって入ってしまった。
試合終了後、彼は野澤洋輔に頭を撫でられていた。

試合を終えて、遅れて一人正面スタンド前で一礼した河原和寿。いっぱいの汗が吹き出して、明るい光りに照らし出されていた。目を見開いて、しっかりとこぶしを突き出して何かを叫んだ。
大丈夫。だいじょうぶ。彼も立派な新潟の若武者だ。

前があるから今日がある。

新潟市陸上競技場の雨の夜。

一番堀通りの夜の灯りは、今夜はこんなにも明るくまばゆい。
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