第5節「春の甲信越」

第5節 19.00 ヴァンフォーレ甲府1-3アルビレックス新潟 「小瀬陸上競技場」

3-1で勝利。アウエイ「ヴァンフォーレ甲府」戦。
試合は4月9日水曜日19:00。「甲府市」の南に位置する「小瀬陸上競技場」。

4月10日で期限切れになる「青春18きっぷ」3回(人日)が残っていたので、4月8日午後「2泊3日」の行程で、「越後線」からスタートした。

気温は結構暖かく、春うららかの田園風景が続いて、「柏崎駅」で信越本線「直江津」行きに乗り換える。「長野」には、20:00過ぎに到着する予定だった。

-だったということは、「牟礼」の駅に入線直後、『「長野駅」近くで事故が発生し、発車時間は未定です。』とのアナウンスが流れた。-

昨年も春、アウエイ「大宮」戦で同様のことがあった。急遽「岡部駅」で下車して、タクシーを拾い、「熊谷駅」まで突っ走り、新幹線で「大宮」まで、どうにか試合に間に合ったことがある。

在来線の旅は「のどか」ながらも、突如の『アナウンス』が、いつもそこに隠されている。

「豊野駅」で、男子高校生が「アルビレックスですか?強いですね。僕、サッカーやってるんです。仲間で『アルビレックス新潟』に入りたい、って奴がいるんですよ。」

そんな嬉しい言葉が待合で聞けて、時は過ぎて行った。

21時過ぎ、ようやく長野駅から、さまざまなネオン下の誘惑を受けながら、権堂の宿泊先に着いた。

やっぱり、この町はなつかしい。♪☆・・・・・。

一回目は家族での赴任。善光寺下の社宅だった。二回目は駅南口を渡っての芹田の単身寮だった。

今年は8月30日の夜。「松本アルウィン」で「ヴァンフォーレ甲府」戦が予定されている。

「武田」と「上杉」の歴史絵巻が再現される。

かっての長野の先輩・旧友・後輩達が、どんな気持ちで見てくれるのか・・・。今から楽しみだ。

長野は、冬でも布団が干せるし、「おやき」も、あの凍みた「野沢菜」も、あそこで食べるとおいしい。

長野の人と一緒になって、また、「ここがいい。」と居を構えてしまう人もたくさんいた。

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翌4月9日。「松本」で中央本線に乗り換え、川上の「鳥弁」を食べ、「甲府」に着いたのは14:00。

ホテルのチェックインをしてから「山交ビル」に立ち寄り、「小瀬陸上競技場」行きのバスに乗った。

とっくに日差しは消え、風は強く、冷たい。

「小瀬」公園内を歩きながら、照らし出された桜吹雪に酔いたいが、こんな天気では、そんな気持ちに、とうてい、なれない。

ゴール裏。寒~い。冷た~い。時々、左胸を擦ってみる。思いっきり声を出す。体を動かす。上下する。

100人には、遠く及ばないサポーター。もう一人の自分を創るかのように、必死に応援している。

選手達もアウエイは、身近な顔を覗かせてくれる。

野澤は、自分のオレンジの新ユニを指差し、笑わせる。

森田はゴール後、すぐこちらにガッツポーズ!

祝福の嵐。みんなみんな辺り構わず、心とこころを通わせ、いつしか今夜は馴染んでいた。

やっぱり、生の現場は本物だ。

3-1で勝利して、選手が、トラックのスポンサーボード脇をすり抜け、ゴール裏にやって来た。

お互いの瞳は輝きながら、一時の旅先で喜び合う。

彼らも「新潟」から来た孤独な旅人だから、旅を共にする我々とは「ふるさと運命共同体」なのだ。

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4月10日早朝。まばゆい陽は、昨晩の風も空も、遠くどこかへ消え去ってくれていた。駅前通りで「山梨学院大」陸上部上田監督とすれ違う。「甲府駅」出発。

「茅野駅」。山あいの町。若き頃「中信」「南信」は、いくたびか通った思い出の町。

rindou

大好きな薄紫の 「りんどう」の花に逢えるのは、いつの頃だろうか・・・。

「塩尻」で乗り換え、「長野駅」到着。長野電鉄のビル地下で、「ふき味噌」を買う。

「直江津」行きのおにぎりに、その車窓を載せて、味わった。

新潟も陽春の、昼下がり。

「柿崎駅」先きの沖では、久しぶりの凪で波の高さ1.5m位か。

24フィート程の和船が漁網を積んで、タッキングを繰り返していた

「柏崎駅」と「吉田駅」で乗り換えたら、「白山駅」は、さすがに黄昏。

部屋でズボンの裾を延ばしたら、小瀬「ゴール裏」の枯れ芝が畳に落ちた。
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