役者になりたいと思ってた

田んぼだけが続く道の中に「小学校」の舞台が、ポツンと立っていた。

中学校時代は「演劇」を忘れてた。

刈谷田川」の「大堰」には、水が溢れ、喜びとおだやかさとセンチメンタルが「守門山」に映し出していた。

高校生になった私は、雪のハザ木の県道を自転車で漕ぎ、昔から引き継ぐ「雑貨屋」のたもとに置いて、始発の「中越バス」に乗り、一足早く町に出た「ニット工場」の乙女たちと、次第に込み合って行く「ふるさとの停車場」に向けて、「初恋」への夢を乗せ始めていた。

強く煙吐き、いきり立つ鉄道列車で、県央の町に降り立つ。

二重の白線に彩られた「制帽」の私と「セーラー服」の眩しい君は「校門」を過ぎる。

待ちに待った「演劇部」だった。

夢のように過ぎて行った。

☆「さっぱ夜話」(竹内勇太郎)
~「尻尾を出さぬと ずどんじゃ」・・・「かわいい赤子ができたのじゃ」

☆「乞食の歌」(津上 忠)
~「八幡船が出て行く。」「さんぺ~い きっと帰って来るんだぞー」

☆「修善寺物語」(岡本綺堂)
~「ご立腹恐れ入りましてござりまする。」 「伊豆の夜叉王。あっぱれ日本一じゃのーう。」

☆「息子」(小山内薫)
~「爺さん。あたらせて貰ってもいいかい。」 「あたるがいいわな。」 「ちゃん。」

☆「夕鶴」(木下順二)
「つうーよー。つうーよ。」 ---白々しい朝の光が雪の下。---。


それ以外は、もう浮かばない。

東京編」は、また、この次に書くことにしよう。

新潟に「就職」が決まって、社会人となるために。

西武池袋線「東長崎駅」を降りて、歩いて。
「下宿先」で、全ての生きざまの「脚本」を捨ててから-

忘れない内に…。
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